【生花の中に景色をイメージ】
私にはこだわりがある。
 作品発表の花材はできるだけ家にあるものを使おうということである。
庭のあちらこちらに茂っている南天を使うことにした。
 が、何も知らないことは恐ろしいもので、
 枝を矯めようとすると「バキッ!」
 細いところならと…「ポキッ!」
 まったく矯まらなかった。
なんという花材を選んでしまったのか。
 しかし、後へも引けず、添う枝探しに何回も庭に足を運んだ。
 いったい何本の枝を切ったことか。南天に申し訳ないことをした。
少しでも綺麗に見えるようにと「石」を置いてみた。
 先生のちょっとした手直しで、がらりと様子が変わる。
 バランスの問題だそうである。難しい。
今回も貴重な勉強をさせて頂いた。
清漣
