「文人華」
「雨奇晴好」
長雨のひと時の晴れ間の清々しい景色を意味しています。
松尾芭蕉の『奥の細道』(象潟)に記されている内容
-雨も降っているので景色もぼんやり曇って、鳥海山の姿も隠れてしまった。
暗闇の中をあてずっぽうに進む。「雨もまた趣深いものだ」
と中国の詩の文句を意識して、雨が上がったらさぞ晴れ渡ってキレイだろう(現代語訳)-
からの触発を受けてのものです。
中国の詩とは、蘇軾(蘇東破)の「飲湖上初晴後雨」を引用しています。
これらの文献から寓意の花が「額紫陽花、枝垂柳」です。
まさに、日本の文化、日本人の気質ですね。
花器は古い物にはちがいないのですが「成化年製」と記されています。はて、偽物?
清漣